会長就任にあたり、皆様にご挨拶を申し上げます。
この度の東日本大震災により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。未曾有の災害により甚大な被害を受けた日本を復興し、これまで以上に安心・安全な社会を作り上げるうえで、建設業界に従事する私たちは、復旧・復興に向けて最大限の貢献を果たしていくべきであると、考えています。
さて、現在の建設業界の状況ですが、政権交代に伴う大幅な政策の転換により、公共事業費が大幅減になるなど、本当に危機的な状況に直面しています。新規ダムの発注も中断したままの状態です。この状況が続けば、わが国の生活基盤、社会基盤を維持していく上で大変深刻な問題になると、言わざるを得ません。
全国には、洪水の危険個所、飲料水や灌漑用水が不足している地域など、まだまだダムを必要としている地域があります。「ダムは不必要」と切り捨てようとする現在の風潮・考え方は問題です。今回の地震・津波の被害を教訓に、国民の防災意識が高まり、ダム事業、そして社会基盤整備の必要性が、広く認識されることを期待しています。
電力エネルギーについても、再度、「水力発電」を見直すべきです。例えば、揚水式発電を用いれば、電力の「貯蔵」が可能となり、電力需要のピーク時に対応できます。これからの日本経済の発展には、災害に耐える、頑強なエネルギー施設などの社会基盤整備が、必要不可欠です。
CMEDは、全国の土木技術者の中でも、優秀な技術者です。様々な工事に対応できます。最近増えてきた「ダムのリニューアル工事」、また「海外のダム建設」などにも十分に対応しています。震災復興の現場で活躍を始めたメンバーもいます。新規ダムの建設に従事することが基本であることは当然ですが、これからは、さらに活躍の場を広げていくと考えます。
CMED会は24周年を迎え、会員数も620名を超える組織として、成長してきました。
CMED会の活動は、新技術に関する「調査・研究」、会員への「技術情報の提供」、地区別の「研修会の実施」など、多岐に亘っています。我々CMEDの力を結集して、わが国の建設業界を先導する技術者集団として、これからの社会資本の整備に取り組んでいく所存です。将来の我が国の発展に貢献するという信念を持って、これからも活動して行きます。
ダム工事総括管理技術者会 会長 加瀬俊久